睡眠時無呼吸症候群を知っていますか?

睡眠時無呼吸症候群について、なんとなく聞いたことがある!という方は多いと思います。
では、一体どのような病気なのか。今回は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)についてのお話です。

*睡眠時無呼吸症候群(SAS=Sleep Apnea Syndrome)とは
睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、喉の空気の流れが弱くなった状態(低呼吸)が、1時間に何回も繰り返される状態のことをいいます。肥満のため首が太い、舌が大きい、顎が小さい、などが原因で気道が塞がれておこります。

*睡眠時無呼吸症候群の治療は、なぜ必要?
睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気や集中力の低下など、日常生活にさまざまな影響が生じます。仕事中や運転中の眠気は大きな事故につながる可能性があり、大変危険です。
また、高血圧や心臓病、糖尿病などの生活習慣病と密接に関係しており、治療せずに放置すると、病気の悪化につながることもあります。

*症状
いびき、日中の眠気・倦怠感、起床時の頭痛、夜間頻尿、インポテンツなど

*検査
終夜睡眠ポリグラフという検査機器を使用し、睡眠時の脳波・呼吸状態・血中酸素濃度などを測定します。痛みの伴わない、ご自宅で簡単にできる検査です。

*治療
生活習慣の改善を中心に、重症の方にはCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行います。CPAPは専用のマスクを通じて気道に空気を送り込み気道を広げておく治療です。睡眠時にのみ、使用する機器になります。心疾患など合併症の予防効果もあります。

睡眠時無呼吸症候群は、きちんとした治療をすれば眠気やいびきはもちろん、合併症についても改善することがわかっています。
当院では、睡眠時無呼吸症候群について相談を受け付けております。
いびきがうるさいと言われた、パートナーのいびきが気になる、熟眠感が無く日中眠たいなど…いつでもお気軽にご相談ください。

2021年3月31日4:56 PM